THE ALFEEツアー 春ノ巻


2018年6月8日。
ふと「THE ALFEEのコンサートに行ってみたいな」と思った。
ツアーとかやってるのかな?今年はいつなんだろうと、公式ホームページを調べてみた。何気なく、お風呂に入りながらという気楽さだった。
そこに表示されていた札幌公演の日付。
6月10日。
明後日。
「明後日!?、!?!」※声に出た
なんていいタイミングなのだろうという驚きと、知ってる曲全然無いしなぁ…という迷い。
だけどやっぱり、この時を逃すわけにはいかないと思った。

これは運命なのだから。



そもそもなぜTHE ALFEEのコンサートなのか。
きっかけは以前Twitterで見かけたTHE ALFEEのコンサートの感想ツイートであった。どうやらTHE ALFEEのコンサートは『ファンの方々のマナーがとてもよく、THE ALFEEの方々もとてもかっこよくて本当に歌がうまくてトークはおもしろくて、会場の誰もが幸せになれる場所』であるらしかった。御三方のパフォーマンス力の高さはもちろん、ファンの方々は盛り上がる所ではきちんと盛り上がって、静かな曲ではそれ相応の鑑賞マナーを守って、とにかく周りの方々への配慮が素晴らしいのだという。私が参加してきたライブがたまたまそうだったのかもしれないが、争奪戦となる銀テープでさえ、取る事ができた方が後ろの席の方々に後々配っていたというのだ。
知っている曲は少ないが歌の上手さ、曲のかっこよさは実感していたため、「そんなに楽しいなら行ってみたいなぁ」と漠然と思っていた。そうこうしてるうちに今回のタイミングだ。
伊達の公演はソールドアウトだったようだが札幌はまだチケットがあったため翌日に即購入。

入場の準備はばっちりだ!なんだけど…

「困ったな。知ってる曲が4曲しかないぞ」

かつてモンタナ・ジョーンズを見ていた私は【冒険者たち】【エルドラド】が大好きだったのでこの2曲はiPodに入っていた。あとはテレビでもよく聞く【星空のディスタンス】、昔笑う犬でTHE ALFEEのコントをしていた時によく歌われていた【メリーアン】。
「コンサートの前に予習しておかないとな」と最寄りのレンタルショップに赴いたところ置いてあったアルバムはこの1枚のみ。

うーん、1枚…ものたりない!でも何を聞けばいいかわからないぞ。
というわけでTwitterにて「オススメ教えてください!」と書いてみたところ、リプライ届く届く。凄い勢いで歴戦のアル中の方々がご自身のお気に入りの1枚や2枚を教えてくださる。
アル中の方々の情熱たるや。THE ALFEEのコンサートに行こうと思ったことをTwitterにて独り言として投下したらすぐ反応いただいたので、その時から感じていたことではあったのだが。
あとアルバム種類めっちゃ多い。
とりあえず別の大きいお店で【Alfee Get Requests!】を2枚借りる。



そんなこんなで当日だ!

2日後だったからな!!!

少し早めの晩御飯をとっておこうと会場近くの大通公園のベンチにてカップルの隣で一人パリパリサラダを食べるという苦行に挑んだのだがそのうえ日陰がとてつもなく寒くて「なにもかもがうまくいかない…」と場所の選考を間違ったと実感する。
会場の方をうかがってみるとだいぶ早い時間から多くの方がいて不思議だったのだが、「そうだよね…推しに会う為にはばっちりお化粧して1番キレイな自分でいたいもんね…わかるよ…」と納得して妙に感慨深くなった。
※しかし実際はツアーグッズ購入の為に早く来た方が多いようであった


いざ開場!布施明さんのポスターを発見※数年前大ファンである母とコンサートに行った
いざ開演!
光の中からTHE ALFEEが…!!!すごい!!!私は!!!!いま!!!!大スターに会えている!!!!!!!!!!興奮と感動!!!!!!!!!!!!
まず開始30分で「1階に行きたい!!!」となる。ステージが客席の目の前までせり出していて、高見沢さんなんかとんでもない距離まで出てきて演奏してる。す、すごい…!!!大スターでこの近さはサービス精神旺盛!!!!!!というかなんかもうサービス精神そのものでは!?!?!?人間という概念をこえている…!!!!!!知ってた…!!!!!!
ファンの方はこれはたまらんですわ。手が届くアイドルがここにはいた。いやアイドルじゃないな。いやある意味アイドルか?(混乱)
歌においてはもともと桜井さんの歌声が個人的に好みだったが、生のパフォーマンスで様々な曲を聞くうちに、桜井さんは声だけではなく情感やニュアンスの出し方や細かいテクニックで聞かせる技が抜群なのだと気付く。カバー曲を歌うことでも自力の高さを感じた。歌が上手いとはこういうことだなぁ。この歌声は絶対に生で聞くべき。
坂崎さんに関しては「仕事しすぎ!!!!!!ピック投げすぎ!!!!!!」って思った。ここにもサービス精神そのものがいた…(錯乱)
ギターを弾いている姿しか知らなかったのだが、あまりにも数があったのでなんかもうよくわかんない楽器が坂崎さんを取り囲んでいたことしかわからなかった。あれ全部使うんだろ??阿修羅像かよ…
なんか手前のシールドを破壊しないと本体を攻撃できないボスみたいな(RPG脳)とにかく坂崎さんの多才っぷりを実感。
そして高見沢さんが今まで見てきたどんな男性芸能人より美しかった。※個人の感想です
美貌が凄かった。なんかもう彫刻みたいだった。そりゃギリシャ彫刻がギター持って近付いてきたら客席の方々悲鳴あげますわ
そして美しさだけではない、さすがのベストヒットタカミー、ギターテクニックが尋常じゃないと素人目でも実感する。


初めて見た御三方の印象まとめとしては、桜井さんの声が特に好きで、THE ALFEEの曲をたくさん生み出しているのは高見沢さんで、音の根幹を担っているのは坂崎さんで、この3人が揃っていなきゃTHE ALFEEは成り立たないんだなぁと実感したところ。そして個性も本当にバラバラなのに、それぞれが一緒にいてとんでもない化学反応をおこしているという奇跡を目の当たりにした。これは本当にすごい。3人を会わせてくれてありがとうと人類は神に感謝しなければならない
そしてあれだけ楽器やって動いてコーラスが一切乱れないのすごい。個人的な話だが合唱経験者としては本当に目を見張るものがあった。


MCコーナーでの桜井さんと高見沢さんが会場を笑わせている後ろでちょこちょこ踊ってる坂崎さんから目が離せなかったり、高見沢さんのギターソロを周りで煽ってる坂崎さんから目が離せなかったり。本当に仲良しだなぁと。そして3人ともはちゃめちゃにしゃべる。そして全く噛まないことがすごい。噺家の方ですか…?
パトカーと皆既日食と妊婦のくだりで泣くほど笑う。コンサートのMCで涙が出るほど笑ったのは初めてだと思う


そして忘れちゃいけない衝撃。

坂崎幸之助のハンドマイク

以下状況。
「たかみーギターギャンギャン弾いててすごいかっこいいなあああぁ!!!!すごい!!!!!!
ん!?あれあれ坂崎さんが楽器持たずにマイクだけでステージ降りてきたあれあれあれ、?!?!待て待て待て待てあんな歌い方する坂崎さん初めて見たんだけど!?!?!?!、?」
↑脳内原文ママ
この状況の処理に追いつかなくて軽く目眩したレベル。あんな坂崎さんわたし知らないから…!!!(2回目)
ハンドマイクでパフォーマンスする曲は数曲あるということだが。なんかあまりに衝撃だったので歌詞とか全然聞けてなくて怪しい赤いライトの中気だるそうに歌う坂崎さんのどちゃくそセクシーな姿しか覚えてないというかそこがあまりにも目に焼き付いているというか。凄いもん見た…
ライブ後に母や友達に話したら驚いていた。そりゃそうだあんな坂崎さん知らないもんな。さっきから同じことばかり言ってるぞ。語彙を無くす坂崎幸之助の魅力である
あれはなかなかテレビでは見られないので本当に坂崎さんのハンドマイクの為にも全人類はTHE ALFEEのコンサートに来るべき。見ずには死ねねぇぞ!!!!


あと曲の入りを間違えてしまうというアクシデントをうまく笑いに変えるメンバーとうまく対応するアル中の方々に絆を感じた。坂崎さんが「オッケー!」みたいなサインをステージから出してたのにときめく。そりゃ45年添い遂げてんだもんな…もう熟年夫婦だよ
「アルフィーは45年休まずやってきたのが誇りだから初めて来た人は周りに伝えてね」って高見沢さんが言っていたけど本当にそうだと思う。輝かしい賞やら売上枚数なんかもアーティストには大切なものだと思うけど、長い時間モチベーションをたもったまま走り続けるというのも本当にすごいこと。実は続けるってことが1番大事で1番難しいのではないだろうか。いつまでも第一線で走り続けられるというのも天才のそれだと私は思う
そしてそれが可能なのもあの方々が仲良しで、お互いにリスペクトがあるからこそだと思う。やはり奇跡と言わざるを得ない


知ってる曲も聞けて好きな曲もできて、楽しく盛り上がれたコンサートだったが、ラストには御三方がとっても深々とお辞儀をしてくださるので「いやいや素敵な時間をくれて頭下げたいのはこっちだよ」って思った。
あとドラムの人凄すぎた。ドラムわからないながらも圧倒されるカリスマがあった。キーボードの方も凄かったんだけど私がキーボード弾くもんで、キーボードでTHE ALFEEのステージ立つなんてそれだけで神なんだよな。それしか言えない。なんも言えねぇ


そしてアル中の方から聞いていた「初めてのライブです」挙手やったぞ!!!!!!
坂崎さんが「2階にも初めて来た人いるんじゃないかな~」で手をあげたら、隣にいた方が「いるよいるよー!」と声を出してくれたのがとても嬉しかった。周りの方もたくさん拍手してくださって、心がぽかぽかした。これもコンサートの素敵な思い出。
あと終演後の万歳三唱きいて「札幌あついな!!!」て思ったんですけど、あれは伝統らしく??にしてもコンサート会場での万歳三唱なんて初めてで感動した。


次は這ってでも母を連れてこようと思った。帰りに駅でクラシックを買い、余韻に浸りながら帰宅。
また遊びにきたい。
アル中の方々に教えていただいたオススメも少しずつだが集めていて、THE ALFEEの新しい魅力を発見しつついるところ。
結論:

日本に生まれたならTHE ALFEEのコンサートに行け


ちなみに開演前に購入したのはパンフレットと湯呑みだったのだが、終演後には手ぬぐいが手元にあるのだった。
桜井営業部長の見事なプロモーションの結果である。

0コメント

  • 1000 / 1000